2012年08月30日

きみはいい子

話題の本、『きみはいい子(中脇初枝著)』を読みました。
新興住宅地が舞台の「児童虐待」をテーマとした連作短篇集です。

本の帯には、作家宮下奈都さんのこんなコメントが。

 ~ 読みながら、震えた。
    ものすごいことが書かれている。
    震え、泣き、それでも確かな希望が胸に灯る。
   人間を信じよう、という気持ちになる。 ~

読みながら、
鼓動が早くなったし、泣いたし、やりきれない思いになりました。

ひどい目にあっても、親を嫌いにはなれず、
自分を責める子ども達。
 「ぼくが悪い子だから、ごはんを食べさせてもらえないんだ
  ぼくが悪い子だから、サンタさんが来ないんだ」

5つの物語はどれも悲しくてショッキングだけど、
主人公を優しく見つめる人が現れ、ラストにはかすかな希望の光が見えます。

きみは悪くない。
きみはいい子。

  ~ 怖かったのも
     触れたかったのも、
     おかあさんの手だった ~

おかあさんの手‥
あったかくて、大きくて、頭をなでてくれたり、抱きしめてくれる手。
私はおかあさん。
自分がその手を持っていることを忘れちゃいけない。

子どもが求めるその手で、いっぱい、いっぱい抱きしめて、
「いい子だね。大好きだよ。」って、いっぱい、いっぱい言ってあげたい。
そう思いました。



  


Posted by あいかんママ at 10:34Comments(0)すくハピ日記 ( *^∀^* )